Thursday, April 28, 2022 6:52 AM

ヒア、世界中のBMW車に最新の交通情報を提供

 オランダの位置データ技術大手ヒア・テクノロジーズ(HERE Technologies)と独BMWは、BMWの全車両で利用可能な道路案内機能「コネクテッド・ナビゲーション・サービス」(CNS)で、ヒアの技術を使って70カ国のBMWドライバーにリアルタイムの交通情報を提供する複数年契約を締結した。

 ヒアのプレスリリースによると、この契約によって発表されたばかりの新型BMW「7シリーズ」をはじめ、20年以降に製造されたすべてのBMW車両で「HERE Real-Time Traffic」を利用でき、18年と19年に製造された約75万台のBMW車も、以前の情報源からヒアへの自動切り替えを含むソフトの無線(OTA)更新によって「HERE Real-Time Traffic」を使えるようになる。

 「HERE Real-Time Traffic」は、ドライバーに道路状況や事故に関する最新情報を提供するサービスで、車線ごとの渋滞状況や前方の潜在的な危険に関する幅広い情報を供給するとともに、ルート自動設定機能も備えており、ドライバーの安全確保と移動時間の短縮を支援する。

 BMWのドライバーは、ヒアのデータを利用した予測的な交通予報を受け取り、車に乗る前に「My BMW」アプリで移動計画を立てることができる。さらにヒアは、車載システムの基本ソフト「BMW Operating System 8」の一部として、デジタル地図機能「BMW Maps」の「ラーニング・ナビゲーション」機能に最新の予測型進路計画機能を搭載する。

 ヒアの予測ルーティング機能はカーナビに個人的要素を加え、運転体験を向上させ個別化するためにドライバーごとの運転パターンを学習し、移動パターンを観察することで得られた知識を基に将来の移動、出発時間、目的地、経路を予測する。

 さらに、頻繁に走る道の交通状況を監視し、現在の道路や交通の状況に応じて自動的に別の道や出発時刻を提案する。