Tuesday, May 24, 2022 6:48 AM
ブラックベリーとマグナ、次世代ADAS技術開発で提携
カナダのセキュリティー・ソフトウェア開発大手ブラックベリー(BlackBerry)と同国の自動車部品大手マグナ・インターナショナル(Magna International)は、 統合型先進運転支援システム(ADAS)ソリューションのさまざまな分野で複数年にわたり提携する。
ブラックベリーのプレスリリースによると、契約に基づき、ブラックベリーはマグナに「QNX Software Development Platform」「QNX OS for Safety」「QNX Platform for ADAS」といった車載ソフトウェアのほか、システムレベルの統合、性能最適化、ソリューション検証のためのプロフェッショナル・エンジニアリング・サービスを提供する。
ブラックベリー・テクノロジー・ソリューションズのジョン・ウォール上席副社長兼共同責任者は「今回の提携により、ソフトウェアと機能安全に関する両社の強みが融合され、すでに複数の大手自動車メーカーに提供中のプラットフォームに統合される。ソフトウェアが自動車産業を支える原動力となっている現在、自動車メーカーはシームレスに統合された魅力的なソリューションを車両に組み込むことで他社との違いを出せる。この技術は、今後生まれるさまざまな規制によって急速に採用・拡大されていくだろう」と話している。
高性能ソリッドステート型ライダー(SSL)や認識ソフトウェアを開発するイスラエルのイノビズ・テクノロジーズ(Innoviz Technologies)も22年3月、ライダー(光検知・測距装置)にブラックベリーの「QNX Automotive OS」を採用しており、ライダー製品の「InnovizOne」と「InnovizTwo」およびハードウェアに「BlackBerry QNX Real Time Operating System(RTOS)」を使う予定だ。