Monday, June 06, 2022 6:39 AM

バージニア州当局、道路工事にV2Xジオフェンス導入

 バージニア州陸運局(VDOT)、バージニア工科大交通研究所(VTTI)および地質学的危険性の軽減技術を研究するジオスタビライゼーション・インターナショナル(GeoStabilization International、本社コロラド州)は、道路工事のための車車間・路車間通信技術(V2X)の導入で提携した。

 トラフィックテクノロジー・トゥデイによると、州内の幹線道路(US23号)にV2Xを使ったジオフェンス(進入すると自動的に機能が切り替わる区域)システムを導入することで、道路工事中の事故軽減が期待される。システムによって作業区域に目に見えないデジタル境界線が作られ、労働者が境界に近づくと警告が発せられる。

 VTTIのマイク・モレンハウワー氏は「このシステムは、道路工事の設計担当者が、VDOTの作業領域保護マニュアルの指針を正確に反映した作業区域を作成することに役立ち、区域内に正確なデジタル境界線を形成する。標準化されたデジタル表示は、将来、自動運転のコネクテッドビークル、またはウェイズ(Waze)やグーグルのような外部業者の道路情報アプリにも提供される可能性がある」と話した。

 同システムは2020年に開発され、アウディ、VDOT、クアルコム、アメリカンタワー、コムシグニアが協力して試験コース「バージニア・スマートロード」とバージニア州北部の公道で試験を実施した。22年4月には、道路管理情報サービスのアイテリス(Iteris、カリフォルニア州)がVDOTから高度道路交通システム(ITS)の運用、計画、および自動運転のコネクテッドビークルなどの支援サービスを受注している。