Monday, August 01, 2022 6:50 AM
エネルギー省、GM/LG合弁電池会社に25億ドル融資へ
エネルギー省は、ゼネラル・モーターズ(GM)とLGエナジー・ソリューションの合弁会社アルティアム・セルズ(Ultium Cells、オハイオ州)に、新しいリチウムイオン電池製造施設の建設資金として25億ドルを融資する意向であることを明らかにした。
ロイター通信によると、この融資はアルティアムがオハイオ、テネシー、ミシガン各州に建設する電気自動車(EV)用電池工場が対象で、政府の先進技術車両製造(ATVM)融資プログラムを通して行われ、数カ月以内に完了する見込み。
同プログラムではこれまでに、テスラ、フォード、日産に低コストの政府融資を行っており、中には一部の電池製造も含まれていたが、今回は電池製造プロジェクトだけに融資する初の事例となる。
バイデン大統領は、2030年までに米国の自動車生産台数の50%をEVまたはプラグイン・ハイブリッド車(PHV)にするという目標を掲げており、エネルギー省の融資プログラムを指揮するジガー・シャー氏は「車両の製造だけでなく電池の製造能力も必要。このプロジェクトは米国の電池製造に新たな能力を提供する」と述べた。
GMとLGは、合弁事業を通じて3つの電池工場の建設に合計70億ドル以上を投じている。アルティアムの広報担当者によると、オハイオ工場は現在700人が働いており、8月に生産が開始されるほか、テネシー工場は23年後半に、ミシガン工場は24年に生産を開始する予定。各施設を合わせて米国で5000人以上のハイテク雇用を創出する見通しだという。
エネルギー省は2月、先進的な電池の生産を促進するため、電池材料の精製・生産工場、電池パックの製造施設、リサイクル施設に29億1000万ドルの補助金を提供する計画を発表した。