Friday, October 14, 2022 6:51 AM

ディースペース、車内監視システム検証用にレーダーコンバーター開発

 エレクトロニクスの開発ツールなどを提供しているドイツのディースペース(dSPACE)は、車内監視システムの検証用に初の60ギガヘルツ(Ghz)レーダー・コンバーター「DARTS HBC-7066V」を開発した。

 同社のプレスリリースによると、これによってどのDARTS(dSPACE Automotive Radar Test System)製品も周波数60GhzのVバンドで動作できるようになり、実績のある基本技術を採用した車内監視システムを検証できるようになる。DARTSは、レーダーやレーダー搭載車両の開発工程での使用に適しており、典型的な用途としては、チップ設計、コントローラー試験、車両試験、エンドオブライン試験、車両ホモロゲーション(認証や承認)などが挙げられる。

 複数のDARTS基本ディバイスを組み合わせることで、1メートル未満の距離や最大5GHzの処理帯域幅などの特殊な試験要件にも対応できる。

 ディースペースは9月、レーダー生データのシミュレーションでオランダの半導体大手NXPセミコンダクターズと提携。将来のセンサー技術のために合成レーダー生データの生成と検証を行い、高度な運転支援や自動運転車(AV)向けにレーダー技術をより迅速に開発できるようにする目標を掲げている。

https://www.dspace.com/en/ltd/home/news/dspace_pressroom/press/dspace-presents-first-60-ghz-r.cfm