Friday, December 09, 2022 6:12 AM
リビアン、エイペックスから代替エネ由来の電力購入
アマゾンやフォードが出資する新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive、カリフォルニア州)は、イリノイ州ノーマルの工場で車両生産に使う電力の購入で、再生可能エネルギー企業エイペックス・クリーン・エナジー(Apex Clean Energy、バージニア州)と提携した。
リビアンのプレスリリースによると、同社はエイペックスが2024年に操業開始を予定するイリノイ州ピアット郡のグースクリーク風力発電所から50メガワット(MW)の電力を購入する。
リビアンの再生可能エネルギー担当ディレクター、アンドリュー・ピーターマン氏は「世界の温室効果ガス排出量の約3分の1は輸送手段、別の3分の1近くは発電から生まれている。当社にとっては、製造業の脱炭素化とEVの充電を支援するため、テールパイプ以外の場所から出る温室効果ガスの抑制に取り組む絶好の機会になる」と話している。
リビアンが再生可能エネルギー由来の電力を大量購入するのは今回が初めて。同社は、エイペックスその他の代替エネ由来電力と自家発電によって、ノーマル工場の運営に必要な電力の75%をカーボンフリー(炭素を排出しない)電力で賄えるようになる。
また、この電力購入契約は、EV充電サービス事業「リビアン・アドベンチャー・ネットワーク」および「ウェイポイント」の充電に使う電力をすべて代替エネルギー由来にするという同社の目標達成にもつながる。
リビアンは、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標より10年早い2040年までに二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを目指す活動「クライメート・プレッジ(Climate Pledge)」に参加している。