Thursday, December 15, 2022 5:48 AM

アンリツ、自動バレーパーキングの模擬実験環境を開発

 電子計測器、通信機器メーカーのアンリツ(神奈川県)は、電子機器開発ツールなどを提供するドイツのディースペース(dSPACE)、ネットワーク模擬システムのアポジット(Apposite、カリフォルニア州)、およびシステムソリューション販売の理経(東京都)と協業し、自動運転で駐車を行う自動運転車バレーパーキング(AVP)Type-2に準拠したテストおよびシミュレーション環境を開発し、デモンストレーションを行なった。

 アンリツのプレスリリースによると、このソリューションは、仮想と現実のデジタルツイン環境が実現できるため、車を実際に用意できない仮想段階からAVP Type-2のテストを開始できる。

 dSPACEのPCベースのシミュレーターは、パソコン上に環境/インフラ/センサ/車両情報を統合して人工再現するツールで、今回のデモではAVP Systemをインストールしてシミュレーションを実行。AVP Systemで生成される車両運動制御コマンド(VMC)は、アンリツの第5世代(5G)移動通信基地局シミュレーターによる5G通信で、車両制御の状態を表示するOEMアプリケーションに伝送され、VMCコマンドはOEMアプリケーションに届く途中にApposite Network emulatorを通過する。AVPの開発者は、車両制御を安定させるために制御システムやネットワークを設計する。

 アンリツは10月、ユニバーサル無線テストセットのC-V2X(携帯電話回線を使った車車間・路車間通信)測定機能を強化するため、LTE-V2X PSCCH TX測定ソフトウェア・オプションを発表した。このオプションは、V2Xデバイスの実運用評価前に行う実験室内のテストや、開発・製造工程における効率的なテスト環境の構築に貢献する。

https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/news/news-releases/2022/2022-11-18-jp01