Thursday, December 15, 2022 7:59 AM
ウェイモ、加州に運転者なしAVの商業運行許可申請
アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモ(Waymo)は、カリフォルニア州で完全AVによる有料の移動サービスを提供する上で必要な最終許可を州公益事業委員会(CPUC)に申請した。
ロイター通信によると、申請は12日付。決定までに数カ月かかる可能性があるという。今のところこの許可を取得しているのはゼネラル・モーターズ(GM)のAV開発部門クルーズ(Cruise)だけで、6月からサンフランシスコで補助ドライバーなしの有料サービスを展開している。
両社は、自律走行型交通が普及し利益を生むサービスになり得ることを実証する取り組みの先頭を走っており、特にサンフランシスコの変わりやすい天候や起伏が多く混雑した道路はAVの重要な実験場となっている。GMは2023年、さらに多くの都市にも進出する予定。
ウェイモのソフトウェアエンジニアであるアンドリュー・チャタム氏によると、同社は今年、ブレーキと加速を制御するソフトウェアを更新して信号の乱れを抑え、全体として運転行動に関する目標を上回ったという。ロイターの記者が最近試乗した際の「1年前の同様の試乗時より加速と制動が滑らかになった」との指摘には、よりしっかりした自動運転システムなどが貢献していると説明した。
また、試乗会では、一方通行の1車線道路で二重駐車をしようとする前方のドライバーが手間取っていても、ウェイモ車両はクラクションを鳴らさなかった。チャタム氏によると、通常、同社車両がクラクションを鳴らすのは後続車が自車に近づきすぎた時だけという。
ウェイモは5月からサンフランシスコでAVによる商業移動サービスを始めているが、補助ドライバーを同乗させている。