Tuesday, January 10, 2023 5:57 AM

エレクトレオン、ドイツでEV向け非接触充電を展開

 イスラエルの非接触充電技術会社エレクトレオン(ElectReon)は、欧州最大の自動車市場における初の公共無線道路プロジェクトの一部として、ドイツで商用および乗用電気自動車(EV)向けに道路内非接触充電技術を展開する。

 同社のプレスリリースによると、プロジェクトの目的は公共電動バスの電源供給で、ドイツのEV充電インフラ大手EnBWと協力する。具体的には、南部バーリンゲン市内の1キロメートルにわたる道路沿いに電気道路システム(ERS)と2つの固定式充電ステーションを、2段階に分けて配備する。ステーションの設置場所は、バスの路線とバスがどこで停車するかに基づいて決まる。

 第1段階では400メートル区間に2つの充電ステーションを設置し、第2段階では、電動バスが移動中に充電することを想定して電気道路をさらに600メートル拡張する。

 EnBWの研究部門でプロジェクトを統括するマクシミリアン・アーノルド氏は「バーリンゲンのプロジェクトは、当社がドイツでいかに革新的かつ一貫してeモビリティーを推進しているかを示す事業。私たちは総合的な手法で、ドイツの公共交通機関に非接触充電を技術的に適合させたいと考えている。これには当局、電力事業者、バス事業者、そして一般市民の同意取り付けも含まれる。充電インフラ分野の主導的サービス業者として、また技術革新の推進者として、エレクトレオンやカールスルーエ工科大学などのパートナーとともにプロジェクトに参加できることを喜んでいる」と話した。

 エレクトレオンのアンドレアス・ベントCEOは「プロジェクトの目的は、ドイツの一般消費者に非接触充電を提供するほか、特定の町や地域の公共交通計画担当者による非接触充電インフラの設置場所の判断支援ツールを開発、使用することも含まれる。EnBWとの共同プロジェクトではすでに、非接触充電がいかに効果的で安全、かつ簡単に導入できるかを示した。これがドイツの公道、私道における多くのプロジェクトの始まりとなることを願っている」と述べた。

 カールスルーエ市での共同非接触充電プロジェクトでは、エレクトレオンの技術を導入してEnBWのトレーニングセンターに電気道路を設置し、ピーク時に地元の公共電動バスに電力を供給した。

https://www.businesswire.com/news/home/20221215005176/en/Germany’s-First-Public-Project-for-Wireless-Charging-of-Electric-Vehicles-Has-Started