Monday, January 30, 2023 5:47 AM

フォード、46万2000台リコール〜後方視認カメラ不具合で

 フォードは27日、全世界で46万2000台のリコール(回収・無償修理)を実施すると発表した。後方視認カメラの映像が不具合で表示されない恐れがあるため。

 ロイター通信によると、リコール対象は、360度カメラを搭載した2020〜23年モデルの「エクスプローラー」「リンカーン・アビエーター」、20〜22年モデルの「リンカーン・コルセア」のそれぞれ一部。米国では38万2000台になるという。

 フォードによると、リコール問題に関連する軽微な衝突事故が17件報告され、品質保証関連の報告が2100件以上あるが、負傷者の報告はない。今回のリコールは、22万8000台を対象にした21年のリコールを拡大、更新した内容となっている。販売店が画像処理モジュールのソフトウェアを更新する。旧リコールで更新した車両は改めて更新が必要になる。

 フォードによると、21年末から22年にかけて運輸省道路交通安全局(NHTSA)から、21年のリコールが完了した後も後方視認カメラのディスプレイに青い画像が表示されるとの報告があり、同社が調査していた。

 NHTSAは、フォードが20年に別のリアカメラ問題で62万246台を対象に行ったリコールを受けて、21年8月に調査を開始した。フォードのリコールの時期が適切だったか、十分な台数のリコールを行ったかを検証している。