Thursday, March 30, 2023 6:55 AM

サーバ、3億ドルでサウスカロライナに電池リサイクル工場

 使用済み電池リサイクル大手のサーバ・ソリューションズ(Cirba Solutions、本社ミシガン州)は、サウスカロライナ州に3億ドル超を投じてリチウムイオン電池のリサイクル工場を建設し、毎年50万個以上の電気自動車(EV)用電池に使える材料を生産すると発表した。

 ロイター通信によると、リチウムイオン電池の需要は、EVや蓄電システムを選択する企業が増え、各国政府が二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す中で急速に高まっている。

 サーバは、サウスカロライナ州リッチランド郡のコロンビア近郊にある200エーカーの敷地に工場を構え、2024年後半に操業を開始する予定。300人以上の雇用創出を見込んでいる。

 同工場では、ハイブリッド車(HV)やEVの使用済み電池、大型工場(ギガファクトリー)から出る端材、消費者の使用済み電池を処理し、ニッケル、コバルト、リチウムなどリチウムイオン電池の重要鉱物を抽出する。

 サーバは22年、オハイオ州の施設拡張で連邦政府から7500万ドルの助成金を獲得した。今後5年間で10億ドル以上を投資し、電池リサイクルのインフラを拡充する予定だ。