Monday, April 03, 2023 6:57 AM
フォード、AV配備の請願取り下げる
フォードは、運輸省道路交通安全局(NHTSA)に申請していた年間最大2500台の自動運転車(AV)配備に関する認可請願を取り下げた。
ロイター通信によると、NHTSAは3月30日、フォードから受け取った認可を求めない旨の書簡を公開した。請願取り下げは、フォードが22年、フォルクスワーゲン(VW)とのAV開発合弁事業アルゴAIを閉鎖したことが主な理由で、書簡(23年2月13日付)では「アルゴAIの閉鎖からも明らかなように、収益性の高い事業方式で完全AVを大規模展開するまでの道のりは長いと考えている」「特例措置を必要としないほかの技術に力を入れる方が賢明だ」と説明した。
フォードは30日、部分的な自動運転技術の開発に焦点を当てるという戦略的な決定により、認可は必要なくなったと発表した。フォードは、アルゴへの投資で27億ドルの税引き前未払い減損を計上し、一部の従業員を解雇している。
フォードが21年7月に申請した請願は、GMが提出した同様の請願(現在も審査中)とともにNHTSAが22年7月に公開し、フォードは25年までに自動運転による配車サービスと荷物配送車を配備するつもりだと説明していた。同社が求めていたのは、ハンドル、ブレーキペダル、変速機操作といった人間が扱う制御装置がない車両の配備だった。
NHTSAは、国内で一定数の自動運転車両を走らせるための申請の認可権限を持っている。人間の制御を必要としない車両の配備に関する連邦議会の審議は長年停滞している。