Wednesday, May 03, 2023 8:10 AM

フォード、完成車が自ら移動・充電・駐車する技術を試験

 フォードは、工場で完成した車両が組立ラインから最終検査所まで自走、充電をした上で駐車して出荷を待つ、AIによる自動運転技術をテストしている。

 フォードによると、プロジェクトは、フォード・ケルンEVセンター(20億ドルの投資対象)で導入を検討しているさまざまな取り組みの一つで、車両間通信を利用して車を制御、監視する技術の開発が目的。工場周辺に設置されたセンサーが、人やほかの車など、車が進路上の危険を特定し、必要に応じて減速/停止する。

 車両は、道路、鉄道、フェリーによる移動に向けた準備を整えて駐車するまでに、最終的な検査だけでもいろんな場所を十数回移動することがある。AIを使えば、車は自分で運転し、充電して動き始められるようになる。自動変速機、電子安定制御、電動ハンドブレーキ、ステアリング支援機能を搭載した車なら可能だ。

 フォードは26年までに欧州で年間60万台のEVを販売する計画で、30年までには乗用車モデルを全面的に電動化する。