Monday, July 17, 2023 9:20 AM
ボッシュ、水素関連の投資拡大〜燃料電池パワーモジュール生産
ドイツの自動車部品大手ボッシュは、2021年から26年にかけて水素燃料電池技術に約25億ユーロ(28億ドル)を投資すると発表した。21〜24年の計画として発表していた従来の投資額よりも10億ユーロ多い。30年までに約50億ドルの関連売り上げを見込んでいる。
ロイターによると、ボッシュは30年までに重量6トン以上の新車トラックの5台に1台が燃料電池パワートレインを搭載すると予想しており、シュテファン・ハートゥングCEOは「ボッシュは水素とともに成長している」と述べた。
同社は、独シュトゥットガルトのフォイエルバッハ工場と中国の重慶工場で、燃料電池パワーモジュール(水素で発電する燃料電池システム。主に商用長距離トラックで使われる)の生産を開始した。フォイエルバッハで製造されるモジュールの最初の納入先は燃料電池トラック開発・製造の米ニコラで、ニコラは23年7〜9月期にクラス8(大型)の燃料電池トラックを北米市場に投入する予定。
業界ではこのほか、ダイムラー・トラックが20年代後半に水素トラックを市場に投入する計画で、ゼロ・エミッション技術を開発するためにボルボと合弁会社を設立している。ステランティスは21年、欧州で水素燃料電池を動力源とする初の中型バンの納入を開始した。
一方、フォルクスワーゲン(VW)の商用車部門トレイトンは電気自動車(EV)の開発に力を入れている。