Tuesday, July 18, 2023 7:04 AM
エドモントン国際空港、トヨタの燃料電池車100台導入
カナダ西部アルバータ州にあるエドモントン国際空港(YEG)は、トヨタの燃料電池車(FCV)「ミライ」を100台導入する。
グリーンカー・コングレスによると、100台のミライは、同州では初めての水素を動力とするゼロエミッション(無公害)車フリートとなり、2040年までに排ガス実質ゼロを目指すYEGの目標達成に貢献する見込み。空港では社員が使用し、将来は空港のほかの利用者にも利用を促すため、トヨタとのさらなるパートナーシップを模索する予定だという。
FCVの大量導入には、車両の需要と同時に水素燃料の供給が必要になる。YEGはその体制を構築し、フリートの脱炭素化を支援するため、さまざまなフリートや燃料サプライヤーがこの技術に投資するための取り組みを調整している。まずゼロエミッション電動バス開発のレテンダ(Letenda、ケベック州)と提携し、水素燃料バスを空港に導入して「エアポートシティ・サステナビリティ・キャンパス」と呼ばれる空港およびその周辺でオンディマンド輸送を提供している既存フリートに追加する予定。駐車場運営でも、空港利用客が車を止めた場所に移動する補助手段にシャトルバスを使う。
レテンダは将来、カナダ西部でサービスを提供するためYEGに水素を中心とする整備・部品配送センターを建設する計画だ。
同空港は、アルバータ産のクリーン水素を最も経済的に供給する取り組みを続けており、水素生産の世界最大手エア・プロダクツ(Air Products)と、YEGにおける移動式水素補給ステーションの設置で提携している。