Monday, October 24, 2016 10:16 AM

ゲスタンプ、北米で生産拡大への巨額の投資

 ゲスタンプは北米での売り上げ増大に対応し、生産拡大への巨額の投資を続けている。オートモーティブニュースに明らかにした。

 北米では、同社は主にVW、ダイムラー、FCAに製品を供給している。米国で6カ所の工場と1カ所の研究開発センターを運営している。

 2016年10月に生産を開始した(テネシー州)チャタヌーガ工場も増設する計画だ。1億8000万ドルを投資する。16年12月には、同工場は熱間鍛造のラインを開設。さらに、チャタヌーガ第2工場では、ボディパネルが生産されており、第3工場ではシャーシ部品が製造される。

 現時点で米国内では13本の熱間鍛造ラインが稼働中。チャタヌーガの新設ラインが14本目となる。メキシコでは、5本のラインを稼働させており、6本目の敷設が近日完了予定。この6本目のラインは主にダイムラー向けとなる。

 熱間鍛造はバンパー、フロントレール、リアレール、コックピット、フロントのフロア、トランスミッションを収容するトンネルなど様々な自動車向け製品に使用される。

さらに、フォードの新型レンジャーと新型エクスプローラーに供給するため、ミシガン州チェルシーにも工場を新設予定だ。この新工場には、第1期計画だけで5000万ドルが投資される予定。

 チェルシー工場では操作アームが生産されるほか、フロントのサブフレームとリンクも製造される。2018年第1四半期中に生産を開始する予定で、稼働と同時に150人が採用される。

 ゲスタンプはFCAの新型ダッジラムに製品を供給するためにミシガン州メイソンの自社工場も増設中だ。

 ミシガン州オーバーンヒルズには研究開発センターを新設する。

 ゲスタンプの北米とアジア部門のCEOは、15年の北米での売り上げ16億ドルから、2020年には22億ドルに達する見込みだと語った。同社は2016年に北米での資本を3億5000万ドルから4億ドルに増資している。