Tuesday, January 16, 2024 11:53 AM

テレダイン、新たな工場自動化製品を市場投入

 産業用電子技術大手テレダイン傘下のテレダイン・フリヤー・インテグレイティッド・イメージング・ソリューションズ(Teledyne Flir Integrated Imaging Solutions=IIS、オレゴン州拠点)は1月15日、工場自動化向け機械視認カメラ・プラットフォームおよびソフトウェア「スピネカー4(Spinnaker 4)」を市場投入した。

 イメージング&マシーン・ヴィジョン・ヨーロッパ誌によると、スピネカー4は、機械視認技術開発者らが製品を迅速に評価および試験、そして導入するための次世代ジェニキャム3 API(GeniCam3 application programming interface)ライブラリーだ。スピネカー4は、ギガビット・イーサーネット(Gigabit Ethernet=GigE)対応カメラの性能や機能性、信頼性を高める。

 機械視認技術開発者らはスピネカー4を使うことで、生産設備向けの機械視認ソリューション群の開発を強化でき、たとえば欠陥品の特定機能をはじめ、検品や品質管理といった機能を高めたシステムを製造会社らに提供できるようになる。

 IISによると、40台のギグイー(GigE)カメラを備えたイメージング・システムを一度に数日間継続的に動作させることを含むシステムの機能試験では、不完全な画像は発生しなかった。また、集中的な画像処理と複数のバックグラウンド・アプリケーションによってシステムのCPU(central processing unit)使用率が90%以上に達しても、画像の撮影かつ保存に支障はなかった。

 機械視認技術を製造ラインに統合することは、昨今の製造現場において重視されるようになった自動化ソリューションの代表格だ。

 テレダインは、82億という巨額を投じて2021年にフリヤーを買収した。フリヤーは、熱画像や赤外線画像、暗視技術に強みを持つ。フリヤーを吸収したあとのテレダインのフリヤー事業部門は、それらの視認カメラや検知器、ソフトウェア、システムを中核事業とする。

 テレダイン・フリヤーの主要顧客は米政府機関だ。フリヤーの2020年売り上げの約31%は米軍向けで占められた。

https://www.imveurope.com/article/teledynes-new-products-target-factory-automation