Tuesday, January 30, 2024 6:08 AM

アプテラ、韓国CTNSと提携〜ソーラーEV用電池製造で

 太陽電池を搭載した電気自動車(EV)を開発するアプテラ・モーターズ(Aptera Motors、カリフォルニア州)は、韓国の電池パック技術会社CTNSと戦略提携し、革新的なソーラーEVの大規模生産に向けて一歩を踏み出した。

◇迅速に製品ラインを構築

 エレクトリック・カーズ・リポートによると、両社はアプテラの電池パック・プログラムの構築や、その他のエネルギー・ソリューションおよび収益源の共同開発を行ない、こうした活動を推進するための合弁子会社を設立するため、複数の契約を締結して正式な業務関係を確立した。

 2017年設立のCTNSは、ロボット、EV、航空などの産業向けに二次電池パックの開発、製造、管理サービスを提供している。今後は、アプテラのティア1電池サプライヤーとしてその専門知識を米国で活用し、品質、エネルギー効率、信頼性の高い電池パック・プログラムの設計、製造、検証を通じてアプテラを支援する。

 具体的には、カリフォルニア州カールズバッドにアプテラ向けの電池生産ラインを構築し、航続距離400マイル、太陽光だけで1日最大40マイル走行を実現するソーラーEV用の電池パックを供給する予定。

 アプテラのクリス・アンソニー共同CEOは「CTNSとの提携により、ソーラーEVプログラムのリスクと総コストを削減できる。UN(輸送時の安全規格)やIEC(電気・電子技術の国際規格)認証を含む最終的な電池パックの検証日程を早められ、単独で行うよりも迅速に製品ラインを構築できる」と話している。