Tuesday, March 19, 2024 7:38 AM

テスラなどの運転支援システムに低評価〜IIHS、レクサスはacceptable

 自動車メーカー9社が提供する14種の運転支援システムを調査した米国道路安全保険協会(IIHS)は、そのうちテスラの「オートパイロット」など、11種に「貧弱(poor)」の低評価を下した。ロイターが伝えた。

 IIHSは、衝突データに基づけば、オートパイロットその他の運転支援システムが実社会における安全性において有利だという証拠はないと断じた。デイビッド・ハーキー代表は「保険金請求のデータを見ると先進システムによって数字が減った事実はない」と述べた。

 一方、自動緊急ブレーキシステム(AEB)は追突事故を50%減少させ、歩行者に衝突する事故を30%減少させた。

 テスラのイーロン・マスクCEOはオートパイロットを作動させたテスラ車は米国平均の約10倍安全であり、作動させていないテスラ車の5倍安全だと述べている。

 IIHSは、協会独自の基準を使って評価した。運輸省道路交通安全局(NHTSA)には先進運転支援システム(ADAS)を管理する正式な基準はない。ハーキー氏は「連邦規制もなければ一貫した指針もない。今回まとめて評価した理由だ」と説明した。

 IIHSが評価したシステムのうち、「受け入れ可(acceptable)」の評価を得たのはレクサスLSに23年から搭載された「Lexus Teammate with Advanced Drive」だけだった。

 GMの「スーパークルーズ」と、23〜24年の日産のEV「アリヤ」に搭載された「ProPILOT Assist with Navi-link」は、総合評価が「ぎりぎり可(marginal)」だった。