Tuesday, March 19, 2024 7:39 AM
フォードの運転支援技術を調査〜米当局、テキサスの死亡事故で
米国運輸安全委員会(NTSB)は15日、テキサス州サンアントニオで2月に起きたフォードの電気自動車(EV)「マスタング・マッハE」が関係する死亡事故について調査を開始した。運輸省道路交通安全局(NHTSA)も18日、同じ事故の調査を始めた。
オートモーティブ・ニュースによると、この車にはフォードの運転支援システム「ブルークルーズ」が搭載されていた。NTSBは、事故発生時に同システムが作動していたか、あるいは事故と関係したかを判断する予定で「先進運転支援システムと車の運転者がこうした技術にどのように関わるかについて関心を持ち続けているため、この事故を調査している」と説明した。
事故報告書によると、サンアントニオの州間高速道路10号線の車線内に停車していたホンダのSUV「CR-V」にマッハEが追突し、CR-Vを運転していた男性(56)が事故による負傷が原因で死亡した。
NTSBは独立した連邦機関で、輸送機関やパイプラインの事故を調査し安全性改善を提唱することを任務としており、特別調査部門の調査官がサンアントニオに赴き、情報を収集した。
フォードは「ブルークルーズ」を「ハンズフリー(手放し)運転支援機能」として販売しているが、厳密にはSAE規格でレベル2に分類される技術で、人間が常に車両操作に責任を持つ必要がある。NTSBの調査速報は30日以内に提出される予定。