Monday, March 25, 2024 7:11 AM
ステランティス、ADAS用ライダー技術のステアライトに投資
ステランティスのコーポレート・ベンチャー・ファンドであるステランティス・アドベンチャーズは、新世代の高性能ライダー(光検知・測距)センサー技術を開発しているフランスのステアライト(SteerLight)に出資した。
グリーンカー・コングレスによると、ステアライトのライダーは、シリコンフォトニクス技術を採用し、既存のライダーシステムより高い解像度と精度で車の周囲の状況を三次元的に感知でき、量産コストは低い。この技術は、将来ステランティス・ブランド車の自動運転を含むさまざまな先進運転支援システム(ADAS)で優れた性能を提供する可能性を秘めている。
ステアライトは、仏原子力・代替エネルギー庁の附属機関である電子情報技術研究所からスピンオフした事業で、システムをマイクロチップ上に搭載するシリコンフォトニクス技術を使った周波数変調連続波(FMCW)方式のライダー技術を採用している。このシステムは、可動部品がなく堅牢かつ小型で、車両エンジニアの柔軟性を最大化でき、今の自動車用ライダー技術に関するサイズと高コストの課題を克服する。FMCW技術は、周囲の環境や他のユーザーからの干渉を防ぎつつ、高精度の深度と速度データを提供する。
2022年に設立されたステランティス・ベンチャーズは、これまでに12の新興企業と一つのモビリティー・ファンドに投資している。