Monday, April 01, 2024 7:29 AM
エーアイ、次世代ライダーの第1弾「アポロ」を発表
ソリッドステート型ライダー(光検知・測距装置)を開発するエーアイ(AEye、カリフォルニア州)は、次世代ライダー・ファミリー「4Sight Flex」の最初の製品として「アポロ(Apollo)」を発表した。
ADAS &オートノマスビークル・インターナショナルによると、アポロは小型で電力効率に優れ、車載および非自動車用途向けに長いレンジ(検知距離)と高い解像度を提供する。L2+(レベル2プラス)、L3、L4向けには、自動車メーカーが車両デザインへの影響を最小限に抑えながら重要な安全機能を実装できるよう、フロントガラス裏、ルーフ、グリル内への組み込みオプションを可能にする。
エーアイによると、アポロは最大で水平120°、垂直30°の視野を提供し、反射率10%で最大325メートル(m)の長距離検出と最大620万ポイント/秒(PPS)の改造度を実現しており、対象領域内の水平・垂直分解能も0.025と高い。また、アポロはフロントガラスの裏側に統合できる唯一の1550ナノメートル(nm)波長高性能ライダーだという。
「4Sight Flex」ファミリーの一部として、アポロはエーアイのインテリジェント・センシング・プラットフォーム「4Sight」上で動作し、用途ごとのカスタマイズや、無線アップデートを含むソフトウェアを使った再設定が可能。
エーアイのマット・フィッシュCEOは「最初のレファレンス・デザインを発表してからわずか4カ月で『4Sight Flex』ファミリーの最初の製品を発表できた。アポロにより、当社の超長距離ライダーの真の優位性を、非常にコンパクトなフォームファクターで実証できる」と語っている。2024年6月には顧客に実験用サンプルが提供される予定。