Tuesday, May 21, 2024 7:14 AM
アマゾン、大型電動トラック公開〜港湾用、車両無公害化に向け
インターネット通販最大手アマゾンはこのほど、南カリフォルニアのロサンゼルス/ロングビーチ港で使うボルボの大型電動トラックを公開した。今年中に12台の導入を計画しており、8台はすでに稼働している。
ロサンゼルス/ロングビーチ港はコンテナ取扱量が全米最大の複合港湾施設で、両港に出入りするすべてのコンテナ輸送(ドレージ)トラックは2035年までにゼロエミッション(無公害)化が義務付けられている。
ロイターによると、大型電動トラックの配備はアマゾンにとって初めての試みであり、車両の電動化プロジェクトを港から顧客の玄関先まで拡大することになる。同社は40年までに事業活動の二酸化炭素(CO2)炭素排出量をゼロにする目標を掲げている。
ロングビーチ港の広報担当者リー・ピーターソン氏によると、現在、LA/LB港に乗り入れている2万3761台のトラックの1%強がゼロエミッション車であり、そのうち電動車は201台。
アマゾンは22年以来、全米で1万3500台以上の貨物配送バンをリビアン製電気自動車(EV)にしている。。一方、港湾からコンテナを運ぶ大型けん引トラックの電動化は、荷物の重量が大きく、電池も大型で高出力の充電インフラを必要とするためより難しくなる。
同社のグローバル・ロジスティクス担当副社長、アダム・ベイカー氏によると、アマゾンは現在、電池性能のデータを収集して最終的に電動大型トラックが何台必要かを探っているところだという。