Wednesday, May 29, 2024 7:04 AM

ヘキサゴンプルス、トヨタに水素貯蔵システムと電池パック供給

 電池システムおよび車両統合技術大手ヘキサゴンプルス(Hexagon Purus、ノルウェイ)は、北米トヨタ(TMNA)が量産を目指す大型燃料電池パワートレイン・キット向けに、水素貯蔵システム一式と高電圧電池パックを供給する。

 グリーンカー・コングレスによると、両社の協力関係は、トヨタがロサンゼルス港の排ガス削減を支援するため、クラス8(大型)トラック用燃料電池パワートレイン・キットの開発に乗り出した2017年に始まった。ヘキサゴンプルスは、LA港の排出ゼロ貨物輸送を目指すプロジェクト(ZANZEFF、20年)で使われた大型燃料電池トラック「オーシャン」のパワートレインもサポートした。

 トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)は、水素を燃料とする大型商用トラック向けの統合型デュアル燃料電池(FC)モジュールを生産し、ヘキサゴンプルスが供給する電池と水素貯蔵システムを使った燃料電池キットは、クラス8の大型燃料電池トラック用としてトラックメーカー向けに販売される予定になっている。

 トヨタは、新しい大型燃料電池パワートレインについて、カリフォルニア州大気資源局(CARB)からゼロ・エミッション・パワートレイン(ZEP)の認定を受けており、この認定は、ますます厳しくなる加州の排ガス規制に対するクラス8大型商用トラックのメーカーや事業者の対応を支援することになる。

 カリフォルニアでは毎日、21万9000台のクラス7およびクラス8トラックを含む多様なクラスの商用トラックが約180万台運行されている。CARBによると、州内ではアドバンスト・クリーン・トラック(ACT)規制とアドバンスト・クリーン・フリート(ACF)規制の複合効果によって35年までに約50万台の無公害車が走行し、50年には160万台まで増加する見込みとなっている。