Monday, June 17, 2024 8:10 AM

伊藤忠、自動運転トラック開発のガティックに出資

 伊藤忠商事は、商用車の自動運転技術開発と自動運転車を使った物流サービスを米国・カナダで展開するガティック(Gatik、カリフォルニア州、ゴータム・ナランCEO)に出資した。出資規模は不明。

 伊藤忠のプレスリリースによると、米国ではeコマースの拡大に伴う物流量の急増、ドライバーコストの増加やドライバー不足など、物流問題が社会課題の一つになっている。このような状況下で自動運転に対するニーズが高まり、自動運転技術の進歩、自動運転タクシーの商用化など自動運転ビジネスが進展しつつある。

 ガティックは、自動運転ソフトウェアのほか、自動運転車両の全体設計や、試験評価に関するノウハウを有し、2021年には公道(高速道路と一般道路)でのレベル4(限定条件下での完全自動運転)商用運行にも成功している。特に「ミドルマイル領域」と呼ばれる物流セグメントで、荷主の中間倉庫間、倉庫と店舗間で自動運転車両による物流サービスの提供している米国初で唯一の企業となっている。

 ガティックには、いすゞ自動車も5月、3000万ドルを出資したと発表している。