Wednesday, June 26, 2024 7:38 AM

車所有コスト、最安はテスラ〜23年、CR調査

 消費者情報誌コンシューマー・リポーツ(CR)はこのほど、購入後10年間の維持費が最も安い自動車ブランドはテスラという調査結果を発表した。

 グリーンカー・リポーツによると、CRは2023年の自動車関連調査の一部として、オイル交換などのメンテナンス費用を過去12カ月間にどれだけ自己負担したかをオーナーに尋ねた上で、所有1〜5年目と6〜10年目の累計費用をブランド別に比較した。この結果、維持費が最も低かったのはテスラで、最初の5年間は平均580ドル、6-10年は平均3455ドル、10年間だと平均4035ドルだった。

 6-10年目の維持費が高いのは、一般的に新車はメンテナンスの必要性が少なく、自己負担を補う品質保証もあるためで、調査対象となったブランド全体にみられる傾向だった。2位のビュイックは最初の5年間が900ドル、次の5年間は4000ドル、10年で4900ドルとテスラに大きく引き離された。

 ハイブリッド車(HV)のラインアップを重視し、維持費が非常に安いという印象が強いトヨタは3位だった。10年間の維持費は4900ドルでビュイックと同じだったが、最初の5年間は1125ドルと高く、その後の5年間は3775ドルだった。

 最も維持費のかかるブランドはランドローバー(10年間で1万9250ドル)、ポルシェ(1万4090ドル)、メルセデス・ベンツ(1万525ドル)だった。

 テスラは調査対象ブランドで唯一、完全EVだけを提供しているが、EVの所有コストが大幅に低いことは過去の調査でも示されている。自動車調査ビンセントリック(ミシガン州拠点)の最新分析によると、24年型EVの半数は、5年間の所有コストが内燃エンジン車よりも低い。