Thursday, June 27, 2024 7:03 AM

ベラ、ブルードットと提携〜商用車向け充電機能の提供で

 スマート・モビリティ・テクノロジー・ソリューション会社ベラ・モビリティー(Verra Mobility、アリゾナ州)は、フリート顧客に充電機能を提供するため、オールインワンEVフリート管理プラットフォームのブルードット(Bluedot、カリフォルニア州)と提携した。

 ベラのプレスリリースによると、ブルードットと提携することで、フリート顧客は米国内の公共充電ステーションの80%以上を検索でき、充電、自動支払いができるようになる。

 企業が所有する商用車群(フリート)は、持続可能性や環境対応のために電動化が進んでいる。カリフォルニア州の新しい法律はフリートの電動化を義務付けており、ウォルマートやアマゾンを含むフリート運用大手は、今後10年間で車両を入れ替える計画を発表している。

 しかし、フリート所有者にとってはEVの充電が依然として最大の課題で、マッキンゼーによると、将来の需要を満たすためには公共充電インフラの大幅な拡張が必要であり、2030年までに米国で最大120万台の公共充電器が必要になると予想される。また、米国と欧州連合(EU)ではEV所有者の75〜80%が家庭用充電システムを使えると考えられるが、フリートの所有者・運用者は、ドライバーが家庭で充電する際に払い戻すコストの正確な把握に苦労している。

 ブルードットは、公共充電施設での支払いを自動化するオールインワン・プラットフォームを提供しており、同社のシステムは、異なるネットワーク間の請求を統合し、管理を簡素化してフリート所有者の負担を軽減する。同社はまた、詳細な追跡や自動払い戻しを含む包括的な家庭用充電ソリューションも提供している。

 ベラ・モビリティは、フリート向けに通行料金の支払い管理、違反処理、所有権・登録サービスなどのサービスを提供している。同社のフリート管理サービスは、主要なフリート所有者、運営者、管理者に利用されており、世界で700万台以上の通行料金や違反料金を、年間3億件以上自動的に支払っている。