Thursday, August 15, 2024 4:17 AM
EV充電インフラの新興企業、4000万ドルの資金調達
新興のEV充電インフラ会社3Vインフラストラクチャー(3V Infrastructure)は、グリーンバッカー・キャピタルマネジメントの関連会社から最大4000万ドルの資金調達を実施した。
ビジネスワイヤーによると、充電アクセスの拡大を目指して、同社は集合住宅やホテルなど長期滞在物件向けにレベル2のEV充電器を設置・運営し、不動産所有者や管理者の初期費用や継続費用の軽減を支援している。
現在、EV充電インフラへのアクセスは限られており、JDパワーの最新調査によると、回答者の半数以上がEVを購入しない理由として充電所が利用できないことを挙げている。また、現在はレベル2充電器のほとんどが一戸建て住宅に設置されており、集合住宅に住むドライバーのアクセスは制限されている。
3Vインフラは、レベル2充電器をより広い市場に提供することでこの問題に対処し、新しい顧客と機会の開拓を目指している。全米多世帯住宅協議会(NMHC)の調査によると、アパート入居者の27%がアメニティー(魅力的な機能)としてEV充電に関心を持っているが、それを提供している賃貸物件は5%もない。同様に、JDパワー調査ではホテル宿泊客の20%が滞在中にEV充電所が必要と答えており、このアメニティーはWi-Fiのように一般化する準備が整っている。
この需要への対応は不動産のオーナーや管理者の受け持ちだが、EVインフラの構築と維持は複雑で、時間や費用がかかるにもかかわらず彼らの業務の中核ではない。3Vインフラは、不動産オーナー側の多額の先行投資や継続的なコストを排除し、社内の専門家が、信頼できるテクノロジーや導入パートナーのネットワークと連携して、許認可手続きや電力設備の整備、維持管理や監視など、運用上の障害を処理する。
同社は、プロジェクトを幅広く迅速に展開するため、20以上の物件を持つ不動産オーナーや管理者に重点を置いている。