Friday, October 18, 2024 7:18 AM

TRI、ボストン・ダイナミクスとロボットで提携

 トヨタの研究開発子会社、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI、ギル・プラットCEO)は16日、現代自動車傘下のボストン・ダイナミクス(BD、ロバート・プレイターCEO)とロボット開発で提携すると発表した。TRIの大型行動モデルとボストン・ダイナミクスのAtlasロボットを活用し、汎用ヒューマノイドロボットの開発を加速させる。

 マサチューセッツ工科大学(MIT)発の大学ベンチャーとして設立されたBDは、ヒューマノイドロボットの高い機動性から両手操作まで画期的な進歩を生み出し、高い評価を得ている。最新世代のアトラスはハードウェアとソフトウェアの長年の共同設計の成果を見せており、AIによる操作スキルの科学を発展させる理想的なプラットフォームと、TRI側は評価している。BDは92年設立後、グーグル、ソフトバンクグループと所有者が映ってきたが、21年から現代自が経営権を取得している。

 一方、TRIは、ロボット工学のための大規模行動モデル(LBM)のリーダーとして広く認知されている。特に、生成AIの応用でロボットの器用な操作能力を向上を実現してきた。

 今後は、ヒト型ロボットを早期に開発し、自動車工場の無人化構想を進めるテスラとの熾烈な競争が注目されることになりそうだ。