Tuesday, July 01, 2025 6:58 AM
ズークス、加州にロボタクシー生産工場を開設
アマゾンの自動運転車(AV)開発部門ズークス(Zoox、カリフォルニア州)は、サンフランシスコにロボタクシー(自動運転タクシー)専用車両の生産工場を開設した。
ブルームバーグによると、場所はサンフランシスコ湾東岸に位置するヘイワードで、全面稼働時の生産能力は年間1万台の見通し。同社はこの工場に関し、最終的にベイエリアで数百人の雇用創出を見込んでいる。
アイシャ・エバンスCEOによると、同社はまず車両の生産能力を整えた上で、都市ごとに段階的に商業サービスを開始する戦略だという。ズークスのロボタクシー専用車両は、シャトルバス型でハンドルやペダルがなく、向かい合う座席が4席ある。
米国の自動車安全規則では車両に運転装置の搭載が義務付けられているため、ズークス車両の運行には規制の適用免除が必要になる。トランプ政権は、その承認を迅速に提供するための変更に積極的な姿勢を示しており、エバンスCEOも「規制当局との協議は順調に進んでいる」と話した。
同社は現在、サンフランシスコとネバダ州ラスベガスでロボタクシーの試験運用を行っており、ラスベガスでは正式なサービス開始を計画している。業界最大手のウェイモは、他の自動車メーカー製の車両に自動運転ソフトウェアとセンサーを搭載してロボタクシーに改造しており、すでに国内の複数の市場で有料の配車サービスを提供している。