Monday, September 09, 2024 6:56 AM

エヌビディア、データセンター設計にも進出

 人工知能(AI)用のチップ分野で圧倒的な強さを見せるエヌビディアは、半導体のみならずソフトウェア、データセンターの設計サービス、ネットワーキング技術の提供などにも事業を広げ、同業他社に対する優位性を高めようとしている。

◇ワンストップ・ショップ

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ジェンセン・フアンCEOは、同社を「価値あるハードウェアのサプライヤー」を超えた存在に育てようとしており、データセンター(コンピューティング機器とその関連ハードウェアを保管する場所)に必要な要素をすべて提供する「ワンストップ・ショップ」を目指している。フアン氏はこれを「AIファクトリー」と呼び、そこではオープンAIの生成AI「チャットGPT」のようなツールが作成・導入される。

 これはエヌビディアの事業の成功をさらに拡大するだけでなく、80%超とみられる同社のAIチップ市場シェア切り崩しを狙う競合を引き離す戦略でもあり、AIデータセンターで価値を高めれば、収入が増えるだけでなく、同社のサービスが顧客にとってより魅力になる。