Thursday, September 12, 2024 7:05 AM

全米4500基のEV充電ポートを更新〜米政府、DC皮切りに

 エネルギー省と運輸省の合同事務局は、EVC-RAA(EV充電の信頼性・利便性促進)プログラムを通じた1億5000万ドルの助成金を使って、全米の一般向け電気自動車(EV)充電ポート4500基を修理・更新するプロジェクトに着手した。

 エレクトレックによると、プロジェクトはまずワシントンDCの充電ステーションから始まり、修理後はCCS規格またはNACS規格のコネクター(給電口)を使用して、出力150キロワット(kW)で同時に4台のEVが充電できるようになる。これらのステーションは、コンビニエンスストア、川沿いの公園、遊歩道、キャピタルバイクシェア(自転車共有システム)のステーション近くといった住民や観光客の利用に適した場所に位置する。

 合同事務局のゲイブ・クライン局長は、信頼性の高い充電インフラの重要性を強調しながら「このアップグレードでより高速な充電が可能になり、より多くのEVドライバーにサービスが提供される。国内の雇用創出プロジェクトの一部でもある」と述べた。

 エネルギー省の代替燃料データセンターによると、全米の公共充電ポートの約5%は、一時的に利用できない状態となっている。EVC-RAAは、超党派インフラ法の一部として創設された国家EVインフラ(NEVI)フォーミュラ・プログラムから資金援助を受けており、各州が便利で安全かつ信頼できるEV充電インフラを構築できるよう支援している。

 合同事務局は、NEVIプログラムを確実に成功させるため、全50州、ワシントンDC、プエルトリコの各当局と協力していく。この取り組みは、より多くの米国人にとってEVが実用的な選択肢となるよう、2030年までに50万台の公共EV充電器を設置するというバイデン政権の目標に沿っている。