Thursday, October 03, 2024 7:02 AM
医療用ロボットのメンダエラ、7300万ドルを調達
新興の医療用ロボット会社メンダエラ(Mendaera、カリフォルニア州)は、スレッシュホールド・ベンチャーズが主導するシリーズBラウンドで新たに7300万ドルの資金を確保した。
◇高まる関心
ウォールストリート・ジャーナルによると、同社は2020年にカリフォルニア州サンマテオを拠点に設立され、超音波と組み合わせて、針を使う医療処置などをより正確に行うロボットシステムを開発している。23年にはラックス・キャピタルが主導するシリーズA資金調達ラウンドで2400万ドルを調達した。
近年はハードウェアのコスト低下や人工知能(AI)の進歩などがロボット工学の技術革新に拍車をかけ、この分野に対する起業家やベンチャー投資家の関心が高まっており、支援者らは「ロボットは、医療処置でより一貫した質の高い結果を可能にする」と考えている。
ベンチャー投資家Fプライム・キャピタルの分析によると、米国、欧州、イスラエルの医療ロボット企業が23年にベンチャーキャピタルから調達した資金総額は7億6700万ドルで、22年の7億4800万ドルから増加した。医療用ロボット分野への投資は、Fプライムが分析した8分野の中では2位で、1位の物流にロボットを導入する分野には10億6000万ドル以上が投じられた。
Fプライムのベンチャーパートナーによると、医療用ロボットに投資する魅力の一つは、ベンチャーキャピタルが過去にこの分野で成功を収めているという点にある。ジョンソン・エンド・ジョンソンは19年、肺がんの診断・治療法にロボットを応用したオーリス・ヘルス(Auris Health、カリフォルニア州)を34億ドルの現金と成功報酬で買収している。