Tuesday, October 15, 2024 6:52 AM

欧州自動車大手、AV検証プログラムにエバの技術を採用

 次世代センシング・知覚システム開発のエバ(Aeva、カリフォルニア州)は、欧州の大手乗用車メーカーが自動運転車(AV)の開発で同社の4Dライダー(光検知・測距装置)技術を採用すると発表した。

 エバのプレスリリースによると、同社の「Aeries II(エアリーズ2)」センサーは、環境モデリングの基準とされるグランドトゥルース(実測)データを収集し、次世代車両の自動化システムを検証するための正確なデータを自動車メーカーに提供する。

 この自動車メーカーは、大手シミュレーション・検証技術サービス会社との協業で、車両自動化プロジェクトにエバ独自の周波数変調連続波(FMCW)方式ライダー技術を組み込む。検証プログラムでは、エバの4Dライダーを搭載した車両が車の周囲の環境に関する正確なデータを収集し、このデータがセンシング、知覚、意思決定、制御システムを含む次世代車両自動化システムの検証の基準になる。

 エバのビジネス開発担当責任者は「このメーカーが検証作業に当社の4Dライダーを採用したことは、業界がFMCWベースのセンシングに移行していることを示す新しい証拠だ」と話している。

 エバの4Dライダーは、障害物までの正確な距離と速度を同時に検出できる。センサーからの点群データは、瞬時速度チャンネルを活用して簡単に静的シーンと動的シーンに分離できる。この分離により、自動運転システムは走行可能な道路の境界線、車線表示、道路標識などの動かない障害物と、走行中の車両などの動く障害物、特に歩行者や二輪車といった比較的小さな障害物を素早く識別・区別できる。