Thursday, October 24, 2024 6:57 AM
テスラ、有料ロボタクシー運行へ〜2州で、許可取得に課題も
EV大手テスラのイーロン・マスクCEOは23日、2025年にカリフォルニア州とテキサス州で一般向けにロボタクシー(自動運転タクシー)による配車サービスを展開すると明らかにした。
ロイターによると、マスク氏はテスラの24年7〜9月期決算説明会で「来年には運転手のいないテスラが有料で乗れるようになると考えている」と語った。同社は現在、サンフランシスコのベイエリアで従業員向けにアプリベースの配車サービスを提供している。
テスラは今月上旬、ハンドルとペダルがないロボタクシー「サイバーキャブ」を披露。マスク氏はその時、25年に特定のテスラ車で「監視なし」の自動運転を展開する予定だと発言していた。
ただ、特にカリフォルニア州では、完全自動運転による移動を有料で提供するための許可を得るには困難が予想される。
加州のベイエリアとロサンゼルス、アリゾナ州のフェニックスで自動運転車(AV)を使った有料配車サービスを提供しているアルファベット傘下のウェイモは、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)から最初の許可を得るまで何年もかかり、公道試験の走行距離は何百万マイルに達した。
加州陸運局によると、テスラが最後にAVの試験走行許可を使用したのは19年。この許可には安全確保のためのドライバーが必要だった。しかしテスラはドライバーなしで公道試験を行う許可を得ておらず、申請もしていない。
テスラはコメント要請に応じていない。
ベイエリアでの従業員向け配車サービスについては、従業員は客とみなされないためテスラに許可は必要ないという。
マスク氏は23日、加州で困難に直面する可能性を認め「当社がどうこうできるものではない」としながらも、「もし来年認可が下りなければショックを受けるだろう」と話した。
テキサス州の場合、AVに関する規制要件が加州よりはるかに少ないが、企業は有料サービスを展開する前に数カ月から数年にわたって試験走行を行うことが多い。