Thursday, October 31, 2024 6:58 AM

ウィーライド、世界一広い量産型ロボタクシー発表

 中国の自動運転技術開発企業ウィーライド(WeRide、文遠知行)は「世界で最も車内が広々とした量産型ロボタクシー(自動運転タクシー) 」と称する「GXR」モデルを発表した。

 ADAS & オートノマス・ビークル・インターナショナルによると、「GXR」は1800日を超える同社の豊富な公共ロボタクシー運行経験を生かして開発された。独自に開発したレベル4自動運転のハードウェアとソフトウェア、オープンコンセプトの広々としたデザイン、新しいセンサー群「Sensor Suite 5.6」、高性能電算プラットフォーム「HPC 2.0」を組み合わせて、交通渋滞のピーク時やさまざまな乗り物や人が混合した状況、夜間の高速走行などにも容易に対応できる。

 量産モデルとして、アーキテクチャー、F-O(フロントオーバーハング)ステアバイワイヤーシャーシ、コンピューティングユニット、ブレーキシステムを含む包括的な冗長システムを装備し、乗客の安全を確保している。

 新しいセンサー・スイート5.6は、高性能で低コストのライダー(光検知・測距装置)、高精細ハイダイナミックカメラ、高精度慣性ナビゲーションセット「RTK」を含む20以上のセンサーを搭載した空力的でコンパクトなデザインが特徴で、360度死角のない知覚と200メートル(m)の前方検出を実現している。寸法は、全長5018ミリメートル(mm)、車内高1340mm、ホイールベース3100mm。業界で初めて助手席をなくし、業界最高のスペース効率を実現したという。

 また、世界で初めて隠しBピラーデザインを採用し、フロントドアとサイドのスライドドアを同時に開くことができ、乗員に広々とした出入口を提供している。荷物スペースには、22インチのスーツケース1個とバックパック1個以上を収納でき、乗客はドアを1回開けるだけで、荷物を積み込み車に乗り込める。

 車室は安全性を確保するためソフトエッジのデザインを採用し、各ドアには非常口の表示があり、センターコンソールには非常停止ボタンとハンマーが設置されている。運行開始後、乗客はアプリ「WeRide Go」を使って最寄りの乗車地点を選択し、目的地を指定して「GXR」での移動を始められる。