Friday, November 22, 2024 6:11 AM

フォード、欧州で4000人を追加削減へ

 フォードは、欧州地域の従業員の約14%を削減すると発表した。EV需要低迷に伴う赤字や少ない政府補助、中国メーカーとの競争などを理由としている。ロイターが報じた。

 削減するのは4000人で、全世界の従業員のおよそ2.3%に相当。最も影響が大きいのはドイツで2900人を減らす。ケルン工場では「エクスプローラー」と電動の「カプリ」の生産を縮小する。英国でも800人を削減する。

 フォードのピーター・ゴッドセル欧州バイスプレジデントは「EV需要は想定より弱まっており、営業コストを巡る課題を抱え続けている」と説明。「事業再構築のため今回の人員削減が問題解決につながる。市場環境が悪化すればさらなる措置を講じる」と付け加えた。

 労組側は、別の対応策があるとして人員削減計画を受け入れない構えで、今後の事業方針について欧州部門の経営陣と話し合う機会を求めている。一方、フォードは特にドイツ政府に対し、EV移行促進に向けてインセンティブや充電設備の拡充を要望した。