Tuesday, November 26, 2024 6:26 AM

ヴァレオとローム、次世代パワエレ分野で共同開発

 仏ヴァレオと半導体・電子部品大手ロームは、パワーエレクトロニクス分野で協力し、トラクションインバーター向けの次世代パワーモジュールを共同開発する。その第1弾として、ロームはSiC(シリコンカーバイド)モールドタイプモジュール「TRCDRIVE pack」をヴァレオの次世代パワートレインソリューションに提供する。

 ヴァレオは、バイクなどの小型車両から主流の乗用車、大型のトラックまでさまざまな車両タイプと市場で電動モビリティーに対応しようとしている。ヴァレオが持つメカトロニクスや熱制御、ソフトウェア開発の専門知識をロームのパワーモジュールと組み合わせることで、両社はパワーエレクトロニクス分野の技術開発を推進し、世界中の自動車システムの性能、効率、脱炭素化に貢献することを目指す。

 ヴァレオとロームは2022年から、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の推進システムで重要な部品であるトラクションインバーターの性能と効率向上を目指して技術交流している。両社は、パワーエレクトロニクスの改良による冷却の最適化やメカトロニクス統合で放熱性を改善し、高効率を実現することで適正なコストパフォーマンスを追求する。また、SiCパッケージの採用により、システム全体の信頼性も向上させる。