Wednesday, June 29, 2016 10:30 AM
自動車メーカーがベネズエラで生産開始
FCA、GM、トヨタは、ベネズエラで生産を開始する見込みだ。
ブルームバーグによると、同国政府はメーカーに対して工場で生産された製品をドルで販売することを許可する。フォードと同政府が2015年に交わした契約に類似するものだ。
フォードの計画では、生産資材の分はドルで支払い、車両を組み立てるのに必要な費用はボリバルで支払う。ドルで材料費が支払われることにより、フォードの海外サプライヤーへ支払うことも可能になる。部品は輸入に頼っているため、ドルでの支払いが必須だった。
FCAが車両の販売及び生産に対して米ドルを使用する取り決めは6月末に交わされた。トヨタの公式発表は7月になる予定。GMは7月中には国内での組み立て作業を開始する。ブルームバーグは、ベネズエラの通産情報省、GM、トヨタ、FCAからのコメントは得られていないとしている。
ベネズエラでの軽車両の生産と販売活動は2015年に低迷した。原油価格の暴落が要因で同国の経済が落ち込んだために、フォードだけが2016年の最初の5カ月で1160台ほどのまとまった台数の車両を生産した唯一のメーカーだった。3月には自動車メーカーが外貨を使ったビジネス活動を行うことを政府が許可しないと報道されたばかりだった。ベネズエラのボリバルの価値が急落しているために、サプライヤーは同国内の工場に部品を納品する際、米ドルでの支払いを要求している。