Monday, March 03, 2025 6:23 AM

ウェイモ、有料サービス週20万回〜テスラとの差また拡大

 アルファベットの自動運転タクシー部門ウェイモは、自動運転車(AV)による配車サービス「ウェイモ・ワン」を通じて提供した有料移動サービスが週20万回を超えたと発表した。

 インサイドEVsによると、同社は2024年8月に週10万回のサービス提供数を達成したばかり。23年からの2年足らずで件数を20倍に伸ばしている。

 これと対象的なのが、同様にロボタクシー(自動運転タクシー)サービスの提供を目指すEV大手テスラだ。イーロン・マスクCEOは、同社が「近いうちに」AVを販売するという発言を確認できる限り16年から続けているが、まだ実現していない。

 テスラは24年10月、ハンドルもペダルもないロボタクシー用の完全AV「サイバーキャブ」を披露し、最近の決算説明会では、6月からテキサス州オースティンでドライバーなしのテスラ車を配備すると発表した。これによって人々は、ウェイモやウーバーと同じように配車アプリを通じて利用を申し込めるようになり、その後他都市へもサービスを拡大する予定だという。しかし、何年も前からこうした主張をしてきたマスク氏は、まだ人の監視なしに公道を自動運転する車を造っていない。

 ただ、テスラの強みはコストと規模にあるとも考えられる。ウェイモは高価なセンサー類と、運行する都市の非常に詳細なデジタル地図に依存しており、24年は56億ドルの資金を調達したが、テスラが車の周囲の状況把握で使うのはカメラだけだ。もしテスラが、1台4万〜5万ドルで買える車でウェイモと同じ信頼性を達成できれば偉業と言える。