Thursday, March 27, 2025 7:46 AM
トランプ関税で自動車業界に激震、価格上昇の可能性〜株価下落
トランプ関税で、内外の自動車メーカーに衝撃が走った。ロイターが報じた。
今回の関税が長期にわたって継続された場合、米国で販売される車両の価格が数千ドル上昇し、北米全域の自動車生産に支障をきたす恐れがある。調査会社グローバルデータによると、昨年米国で販売された自動車の半分近くは輸入車だった。
引け後の時間外取引でGMの株価は8%、フォードとステランティスの株はそれぞれ約4.5%下落した。アジアでは、トヨタ自動車、ホンダ、現代自動車が3-4%安となっている。
主要な外国自動車メーカーによる業界団体オートス・ドライブ・アメリカは、「(新たな関税は)米国で自動車を生産・販売するコストを押し上げ、最終的には価格上昇、消費者の選択肢の減少、米国での製造業における雇用減少につながる」との見解を示した。
オートフォーキャスト・ソリューションズのアナリスト、サム・フィオラニ氏は「カナダとメキシコの工場に数億ドル、数十億ドルを投資してきた企業は、今後数年とは言わないまでも、数四半期で利益が大幅に減少する可能性が高い」との見方を示した。
コックス・オートモーティブは関税の詳細が発表される前に、免税措置がない場合、米国製自動車には3000ドル、カナダとメキシコ製自動車には6000ドルが上乗せされると予測。また、4月中旬までに「事実上全ての」北米自動車生産に混乱が生じ、1日当たりの生産台数が2万台(約30%)減少するとしていた。
実際には一時的な免除措置が導入されている。米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づき自動車を輸入する事業者は、米国内で生産された部品を使っていることを証明できれば、その分の関税を免除され海外製の部品に対してのみ関税が適用される。