Tuesday, October 28, 2025 8:21 AM
リフト、トロントに技術拠点新設へ〜国外進出を強化
配車サービス大手リフト(Lyft)は、2026年後半にカナダ・トロントに新しい技術拠点を開設する計画を明らかにした。本拠地サンフランシスコに次ぐ第2の技術拠点になる。
ロイターによると、新オフィスはトロントの金融街に置かれ、エンジニアリング、製品開発、オペレーション、マーケティングなど数百人の従業員が勤務する。
今回の拡張は、リフトが成長を多様化させるための幅広い取り組みの一つとして、中核市場である米国以外でも事業強化を目指していることを裏付ける。
同社によると、カナダでの乗車数は2025年上半期に前年同期比20%以上増えており、事業全体でカナダ市場の重要性が高まっている。トロントは17年に同地で配車サービスを開始して以来、同社の主要な国際市場の一つになっている。
今回の事業拡大は、トロント大都市圏の大規模なテクノロジー人材から優秀な人材を引き付けることを目的としている。
リフトは今年初め、BMWとメルセデス・ベンツから約2億ドルで欧州のモビリティープラットフォーム「FreeNow」を買収し、欧州における足場を築いた。今夏にはスペイン・バルセロナに、FreeNow傘下の国際テクノロジー拠点を開設した。このオフィスではすでに数百人が働いており、今後新たに数百人を加える予定。
米証券取引委員会(SEC)への年次報告書によると、リフトの24年末時点の世界従業員数は2934人だった。