Tuesday, July 14, 2026 7:30 AM
アプティブ、車内カメラのみで乗員検知を実現
アプティブは、車内カメラのみで機能する業界初の乗員検知システム「アドバンスト・オキュパンシー・クラシフィケーション(AOC)」を発表した。
ビジネス・ワイヤーによると、アプティブが20年以上培った乗員検知技術を基に、人工知能(AI)とコンピュータービジョンを活用した高度なソフトウェアソリューション。従来必要だったシート内センサーや配線を使わずに、車両構造の簡素化や次世代キャビン機能の実現を目指している。
AOCは、人の重さを認知する乗員検知システムとは異なり、車内カメラを利用する。大人、子ども、チャイルドシート内の乳児、さらには動かない物体まで把握し、姿勢や体格、着座位置、体の向きも認識する。この情報に基づいて、エアバッグシステムは展開の抑制、膨張力やタイミングの調整ができ、特に子ども、小柄な乗員、正しい姿勢で座っていない人に対する傷害リスクを低減する。
FMVSS 208(連邦自動車安全基準第208号)に基づく前面衝突時の保護性能評価などの試験では100%の精度を達成し、国際的な安全基準や規制要件への対応を支援する。エアバッグ用のシート内ハードウェアをなくすことでシステム構成が大幅に簡素化された。単一の車内カメラで複数のセンサーや配線を置き換えるため、部品表(BOM)コストを最大40%削減し、組み立て作業の負荷低減や車両プラットフォーム間での展開性が向上した。
簡素化された構成によって、自動車メーカーは設計の自由度が高まり、シートの薄型化や、シートヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能といった快適装備の統合も容易になる。同じ車内カメラを利用して、シートベルト装着状況の監視、ドライバーの注意状態の追跡、ジェスチャー認識、身体姿勢解析、ハンズオンホイール検知など15種類以上の追加安全・快適機能を提供できる。
OTA(無線アップデート)にも対応し、安全規制の変化や新機能の追加にも柔軟に対応可能な将来性の高いソリューションとなっている。