Friday, July 17, 2026 7:10 AM

メキシコ自動車業界、「タコマ」生産移管の連鎖を警戒

 トヨタが人気ピックアップトラック「タコマ」の生産をメキシコからテキサス州へ移すと発表したことで、メキシコでは同様の動きの拡大が懸念されている。

◇生産体制再編の前触れか

 ブルームバーグによると、背景には米国とメキシコを巡る先行き不透明感がある。トランプ米大統領が米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の長期的な更新を見送り、代わりに毎年協定を見直す方式を打ち出したからだ。メキシコで事業展開する自動車メーカーは、生産の代替計画の見直しや減産、工場拡張計画に伴う長期契約の再評価を進める。

 メキシコ製自動車に対する米国の関税が引き下げられる見込みが薄れる中、今後数カ月でトヨタに続く生産移管が相次ぐ可能性がある。自動車部品に適用される関税や原産地規則が変更されることで、長年にわたり業界を支えてきた事業環境の前提が崩れてしまう。トヨタの決定は、北米の生産体制全体が再編される前触れとなる可能性がある。