Tuesday, November 03, 2026 6:25 AM
ネクスティア、ブラジルでBYD向けに部品工場を稼働
ステアリング装置やモーション制御システムのネスクティア・オートモーティブ(ミシガン州)は、ブラジルのバイーア州カマサリにステアリング組立工場を開設した。
オートモーティブ・ワールドによると、同社は中国航空工業集団(AVIC)の支援を受ける合弁企業パシフィック・センチュリー・モーターズ(太平洋世紀汽車、PCM)の傘下にあり、BYDがブラジル国内のサプライヤー網を拡充する動きに対応した。
工場はBYD工場から約10kmに位置し、10月初旬に生産を開始してブラジル国内で製造されるBYD車向けに、コラムアシスト式電動パワーステアリングシステムを組み立てている。
ネクスティアにとっては、ポルトアレグレ工場とリオデジャネイロ州ポルトレアルの工場に続くブラジル第3の拠点で、同社のグローバルな製造網から供給される部品やサブアセンブリーを使って最終組み立てと物流を受け持つ。
ブラジルでは、現地組立用部品キットの輸入コストが上昇し、BYDがカマサリで操業を開始した当初に採用していた生産方式のコストを押し上げている。BYDはブラジルの高関税対策として現地調達・現地生産比率50%を目標に掲げており、達成には近隣でネクスティアのようなサプライヤーの確保が必要になっている。
ただし、ネクスティアは部品の製造自体をブラジルに移すのではなく、組立工程を現地化するにとどまるため、新工場が持つ価値は限定的となる。
輸入部品キットへの関税引き上げとBYDの現地調達・生産比率引き上げの動きを受け、カマサリのBYD工場周辺にはサプライヤーが集まっている。2021年のフォード撤退で縮小した産業基盤の一部が再構築され、バイーア州はブラジル北東部の製造業中心地としての地位が高まる可能性がある。