Monday, November 28, 2016 10:34 AM

ベンツ向けなどに増産〜セーレンのメキシコ法人

 セーレンのメキシコ法人は18年夏ごろに主力のカーシート材をメキシコのメルセデス・ベンツに納入する。

川田浩司Viscotec Mexico 社長は、18年春ごろから生産開始し、夏ごろにカーシート材を現地工場に納入することを明らかにした。SUVや次期小型車、バン向けで年間の納入量は10万台分に相当するという。

 セーレンによると、同社の車両資材の世界シェアは約17%で20年までに20%を目指す。

 セーレンはメキシコ工場を投資額50億円で開設。布地・編み地の自動車シート材を16年6月から日産、スバル向けに量産、合成皮革製も17年4月から量産し、トヨタ、ホンダ、日産向けに納品していく。自動車メーカーの増産にあわせて生産能力を拡大していく。

 工場敷地は海外拠点で最大の約18万8600平方メートル。工場面積は2万5600平方メートル。布地・編み地は月産25万メートル、合成皮革は同20万メートルの生産能力がある。

 2017年3月期の連結純利益が前期比1%増の62億円と過去最高になる見通し。北米や中国向け車両資材の販売が堅調だったことに加え、メキシコ、インドなどの海外製造拠点の利益改善が進んだ。