Tuesday, July 05, 2016 1:38 PM

南シナ海で演習本格化か 中国軍

 中国国防省は5日、南シナ海の海南島から西沙(英語名パラセル)諸島周辺までの海域で軍事演習をする部隊を組織したと発表した。中国海事局は5日から11日まで、演習海域への船舶の進入を禁止しており、中国海軍が本格的に演習を始めたもようだ。

 南シナ海問題を巡っては、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が12日にフィリピンが申し立てた仲裁手続きの判断を示す。中国に不利な内容になるとの観測が出ており、中国側は軍事演習で領有権を誇示する狙いだ。

 国防省によると、演習には多くの艦艇や固定翼機、ヘリコプターが参加。海軍の年度計画に基づいた定例の演習としており「脅威への対応能力向上が目的」と説明している。(共同)