Wednesday, July 06, 2016 10:00 AM

国内過激派6人を追跡 イスラム国、新テロ予告

 日本人7人が犠牲となったバングラデシュ飲食店襲撃テロで、警察当局は6日までに、同国に拠点を置くイスラム過激派組織ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)のメンバー6人が実行犯5人を支援した疑いがあるとみて追跡を始めた。ロイター通信によると、警察は他にもテロに関与した者がいる可能性を排除せず、JMB関係者130人以上を聴取した。

 JMBはバングラデシュにイスラム国家樹立を目指すグループ。過激派組織「イスラム国」(IS)機関誌「ダビク」は昨年、JMBの活動に触れ「新しい希望の光が生まれた」と評価、メンバーに合流を呼び掛けるなどISとの連携が疑われている。地元メディアは6日、ISがバングラデシュで新たなテロを起こすと予告する映像を公開したと報じた。

 映像はISの本拠地シリア・ラッカで撮影したとされ、バングラデシュ出身とされる男3人が欧米など「十字軍」への攻撃を呼び掛けた。うち1人は「バングラデシュに聖戦がやってきた」とし、世界でイスラム法(シャリア)が施行されるまで「十字軍の人間の殺害をやめない」と述べた。別の男は襲撃テロについて「多くのイスラム教徒が殺害されたことに対する報復」と主張した。(共同)