Friday, January 20, 2017 10:06 AM

日米同盟「不変の原則」 改憲発議へ論議提起

 第193通常国会が20日召集され、安倍晋三首相は衆院本会議で施政方針演説を行った。日米同盟が外交・安全保障の基軸なのは「不変の原則」だとして、トランプ新大統領との早期会談や同盟強化に意欲を表明。天皇陛下の退位を巡り、国民的な理解の下に法整備を目指す考えを示した。日本国憲法施行から70年の節目を迎え、改憲発議へ国会で具体的議論の深化を提起。若い世代の育成を呼び掛け「新しい国造り」への挑戦を前面に掲げた。

 2012年12月の第2次安倍政権発足後、施政方針演説は5度目。「共謀罪」の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の今国会提出を念頭に、20年東京五輪・パラリンピックでのテロ対策強化も打ち出した。

 首相は国会論戦で16年度補正予算と17年度予算の早期成立を最優先とする意向。衆参両院本会議での各党代表質問は23〜25日に行われ、与野党論戦が本格化する。(共同)