Tuesday, January 31, 2017 12:42 PM

ユーロ「ひどく過小評価」 米政権幹部、ドイツを批判

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)は31日、米国家通商会議(NTC)のナバロ委員長が通貨ユーロについて「ひどく過小評価されている」と指摘した上で、ドイツがユーロ安を利用しているとの認識を示したと報じた。ドイツが抱える巨額の貿易黒字を念頭に置いた発言とみられる。

 ロイター通信によると、ドイツのメルケル首相は31日「ドイツは欧州中央銀行に独立した政策を追求するよう常に求めてきた」と強調。ドイツが為替操作を行っていると批判したとも受け取れるナバロ氏の発言に強く反発した。

 ナバロ氏はFTに対し、ドイツはユーロ安によって、米国だけでなく欧州連合(EU)の他の国々をも食い物にしていると発言した。(共同)